原画が生まれる現場へ|konstのワークショップという選択

渡部 忠

画像選びの、一般的な手法

デザイナーが画像を使うとき、自社で撮影や制作をしない場合は、ロイヤリティフリー※1やライツマネージド※2の画像を契約して使うのが一般的です。完成イメージがあらかじめ決まっているプロジェクトでは、それはとても合理的な選択です。

予算やスピードの都合でストック画像を選ぶことは少なくありません。そこにあるクオリティは確かなものですし、プロジェクトの目的に合わせて最適な方法を選ぶことは、とても大切なことです。

一方で、企業の想いやプロダクトの背景が染み込んだ、どこにもない一枚をブランディングに使いたいという場面も、少なくありません。

konstの提案

konstの提案は、福祉施設に通うクリエイターが描いた原画を、企業のブランドストーリーと深く結びついたかたちで届けることです。

まず企業が求める方向性をヒアリングしたうえで、konstがワークショップを設計・組み立てます。クリエイターたちの得意を引き出すテーマや場のかたちを事前に企業側とすり合わせながら、当日の伴走・ディレクションまでをkonstが一貫して担います。そこで生まれるアウトプットを、品質と展開性を見きわめながら、企業の表現として活用できる原画へと仕上げていきます。

ワークショップという場は、何かを「つくる」時間であり、同時に対話と発見の時間でもあります。
参加者同士が言葉を交わし、手を動かし、ときには試行錯誤しながら、少しずつかたちを探っていきます。その過程で生まれる笑い声や沈黙、ためらいや発見を、konstがデザインの視点でしっかり受け止め、進行していきます。

こうして生まれた原画は、単なる「素材」ではなく、対話の痕跡として機能します。それを見た人は、そこに描かれているものだけでなく、その背後にあった時間や関係性をうっすらと感じ取ることができます。

共につくることからはじまる

このワークショップは、専門的な技術がなくても、プロジェクトに関わる多くの人に参加していただけます。
クリエイターの参加はそれぞれの意思と状況に応じて組み立てていて、konstがその場を丁寧に設計・調整します。
企業の担当部署の方やインハウスのデザイナーはもちろん、代理店が関わるプロジェクトであれば、パートナーである代理店とともに、その先にいるクライアント自身も交えてワークショップを組み立て、運営に参加していただく場を大切にしています。(プロジェクトの規模や体制に応じ、プロセスの一部への立ち会いなど、柔軟な関わり方が可能です。)

ともに福祉施設のクリエイターと手を動かし、刺激を受け合いながら、原画づくりに携わること。
クリエイターにとっては、企業の想いに触れ、自身の表現が社会のインフラやブランドの一部として実装されるという、プロフェッショナルな挑戦の場になります。
もちろん、そこに伴走するkonstが介在することで、一人ひとりのペースや特性は丁寧に守られます。
そしてその場に立ち会った人々にとっては、たがいの異なる視点が混ざり合う中で、「インクルーシブ※3」という言葉が、自分ごとの感覚として深く根づいていく可能性があります。
この場は、対等な表現者として刺激を与え合う場所です。
完成した原画は、クリエイター自身の想いとともに企業のブランドストーリーを語るものとして、確かな意味と価値を持ちます。
それを知っているから、この場づくりを、konstは丁寧に積み重ねています。

原画が生まれる現場へ

もし次にブランディングや新しいプロダクトをつくる機会があるなら、ぜひ一度、その一部を共につくる時間を経験してみてください。
そこにいる人たちによってしか紡げない、色と物語がきっとあると思います。
画像を探すのではなく、原画が生まれる現場に立ち会うこと。
その選択が、オリジナルの表情を生み出し、社会のストーリーとして誰かの心にそっと届く一枚をつくっていきます。
原画の権利関係やライセンス形態については、プロジェクトの内容に応じて個別にご説明しています。まずはお気軽にご相談ください。※4


※1 ロイヤリティフリー: 一度使用料を支払えば、定められた条件の範囲内で、期間や回数に関係なく繰り返し使える画像ライセンスのしくみ。利用目的・媒体・地域などに制限がある場合もある。

※2 ライツマネージド: 使用目的・期間・地域・媒体などの条件ごとに使用料が設定される画像ライセンスのしくみ。条件が限定される分、独占的に使える場合が多い。

※3 インクルーシブ: 障がいの有無や年齢・国籍・文化的背景などにかかわらず、すべての人が社会に包摂され、ともに参加できる状態・考え方のこと。

※4 本プロジェクトによって生み出される原画の権利関係については、クリエイターの権利保護および継続的な運用を目的として、一般社団法人konstが窓口となり管理しています。企業様が安心して長期にわたりブランディングにご活用いただけるよう、商用利用の許諾範囲や条件については、プロジェクトの規模や媒体等に応じて個別にご相談のうえ決定しています。