「天使のストライプ」
今回の加工した木材に絵を描くワークショップでは、前回の写真に絵を描くワークショップとは逆の方法を使っています。
写真に絵を描くワークショップでは、写真を撮るときにフォトグラファーが切り取った潜在意識や風景に染み付いたイメージが、絵を描くクリエイターにメッセージとして伝わっていました。絵を描く人はそのメッセージに返信するように絵を描いていました。まるで、私たちがボールを投げて絵を描く人に返してもらうような感じです。
一方、今回の木材に絵を描くワークショップでは、絵を描く人がボールを投げて私たちが受け取る順番です。木の板と染料を用意して、線を使った作画をしてくださいとだけ伝えられ、具体的に木の板から何を作るかはお伝えしませんでした。
そもそも木の板を使って何を作るかは僕ら自身も決めてはいないのです。僕らもクリエイターが描いたメッセージを受け取って、何を作るかを決めるのです。線を描きながら、天使が見えると嬉しそうに教えてくれる女性がいました。僕らにはその天使が見えるでしょうか?創作の対話が何を生み出すかは未知の物語です。